がざみちゃん
緑の農園の若いスタッフに「がざみちゃん」という子がいる。
2年ほど前に南国の国立大学で畜産を勉強したのち、酪農の牧場勤務を経て私どもの会社に来てくれた。陽気な笑い声を上げる、元気でかわいい娘だ。ほら、今も卵を詰める部屋から「ギャハハ」と笑う彼女の声が聞こえる。
それにしても自分の子供に「がざみ」などというカニの名前をつける親がいるだろうか。親は漁師なのだろうか。漁師の娘はたくさん知っているが、そんな名前は効いたことがないぞ、と思う向きもいるだろう。
私どもには若い女の社員やパートさんがたくさん働いてくれている。いや、うらやましがらせようというのではない。ことはもっと深刻なのだ。
私には、そのような女の子の名前が覚えられない、という欠陥がある。どいつもこいつも「サナミ」だの「エピカ」だの「アガリ」としか聞こえない耳に馴染まない名前を、親につけてもらっているからだ。「マナミ」にいたっては二人もいるし。おでこにマジックで名前を書いておけ、といいたいくらいだ。
がざみちゃんだって、本当は「あさみ」というちゃんとした名前がある。しかし、なぜか私にはその名前がすぐには出てこない。
「エーと。なんかカニみたいな名前だったよな。そうだ、がざみだ。 がざみ、がざみ、 おおっ、あさみだ!」
このような脳内の変換を経て、ようやく正しい名前が浮かんでくる、というわけなのだ。
このごろはめんどくさいから、いっそ「がざみ」と呼ぶことにしようかと考えている。
でもね、がざみ、じゃないあさみちゃん、君なんかまだいいほうなんだよ。どうしても名前が出てこない子だっているんだからね。
(この文文章は「福岡ブランド.com」にも載せています)
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あまりの嬉しさから無断で紹介文をコピペしてみます。
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すごいですね。ありがたいですね。でもなぜこんなに早く、と不思議だったのですが、佐藤剛志先生の関係だったのです。
清水克衛市の佐藤先生に対する傾倒はすごいものがありまして、7月24日には東部フレンドホールにて異例の120分に及ぶ講演会が行なわれます。
なお、清水克衛さんから、さっそく「つまんでご卵」の注文をいただきました。この項、長くなってしまいましたね。
社長の本が出ました
「金の卵」という本が、築地書館から近く発売になります。
つまんでご卵誕生のいきさつから、ビジネスの特長など、つまんでご卵と私(早瀬)の周辺について、私の喋りちらした話を聞き書きでまとめたもので、著者は、九大農学部の佐藤剛志さんと私です。実際に書いたのは佐藤先生ですが、私の文章も多く引用されているので、共著にしてくれました。有り難いですね。
これまで何冊ものベストセラーを世に著している佐藤さんによれば「売れるだろう」とのことです。頼もしい予言ですね。いち早くこの本を読んだ私どもの社員も一人「面白いです」との感想を漏らしています。これはもはやベストセラー間違いなし、ですね!!
「金の卵」は書店で買えますが、私のところにも「著者注文分」として数百冊も送られてきました。著者が前もって買うことで、そのぶん本の値段を下げられるのだそうです。私と佐藤さんは、この本を売らねばなりません。ご興味をお持ちになった皆様におかれましては、どこでお求めになってもいいのですが、私どもの直売店「にぎやかな春」で買っていただければ「卵かけご飯」をいっぱいサービスしますんでね、ここで買っていたただきたいんですわ。本の付録に卵かけご飯がつく。日本で、いや世界初の出来事をあなたも体験してください、ということですね。
そうそう、肝心の価格ですが、1冊1,680円となっております。
心を入れ替えますっ!
えー、長のご無沙汰 失礼しました。
当HPを新調したとき「いいたい放題」や「新着情報」欄もあたらしくなりました。
さあこれからだ、と私は思いましたよ。楽しみにしてくださっている読者の皆さんと、交流が再開されるからです。
しかし、2,3回書いたところで挫折してしまいました。写真が載せられなかったからです。教えてもらったはずの技術的な問題で。それでいやになってしまったのです。
そういえばこの欄のことだけでも、何回も謝っていますね。情けないっすね。いや、私だけでなく、会社としても。今では30名ほどに増えた私どもの社員に、パソコンに明るい者がいないのです。
なんと時代遅れの集団でしょう。こんなことで、これから生き抜いていけるのでしょうか。
こんな会社に救世主が現れたのは、なんと「不況」のおかげでした。
いくら募集をかけてもなかなかいい社員が来てくれなかったわが社ですが、ハローワークを経由して専門的な学部を出た人たちが集まってくれるようになったのです。
「なおちゃん(女性)」もそのひとりで、畜産学部を出た専門家ですが、驚いたことにパソコンに詳しく、そっちの方面の専門家でもあったのでした。
彼女は能力もあり、物怖じしない積極的な性格で、いろいろやってもらいたい人材なのですが、卵集めのほかはたまりに溜まるばかりのパソコン関係の仕事に、とりあえずこき使われています。
実務能力の欠如した私(社長。早瀬)ですが、今後はこのなおちゃんをこき使って、いや、彼女の力を借りて、この欄の充実をはかる所存で御座います。時は参院戦のまっ只中、私の口調がやや演説調になることをお許しいただきたいと、心から願うものであります。
実を申しますと、かく申す私は決して文章を書く仕事をほったらかしていたわけでは御座いませんで、さるところでは額に汗して密かにいそしんでいたわけで御座いまするが・・・(以下文体を戻す)新しいお知らせにまじえて、そちらに載せたものもここに転載することにいたします。「そちら」というのは「福岡ブランド.com」です。つまり私は長い間、よそのページに書き込んでおった訳ですね。重ね重ねすみません。
というようなわけで、今後は少しは楽しみにしていただいてもいいんじゃないか、と思っているわけです。え?お前の言うことなど信用でけけるか、ですか。まあ、その、そういわれるのはごもっともなんですがね、まあこの、これからはなおちゃんがついてることだし、もしだめだったらなおちゃんのせいにすること・・・・いかん、これじゃ嫌われてしまう、彼女に・・・・もう嫌われてたりして。
「つまんでご卵ケーキ工房」の定休日が変わります
「つまんでご卵ロールケーキ」や「シフォンケーキ」が好評の「つまんでご卵ケーキ工房」の定休日が、それまでの水曜から火曜日に変わります。
遠くから来ていただいてありがたく思っておりますが、来てみたら休み、では腹が立ちます。今年から火曜が休みになるので、お間違えなさらぬようお願いいたします。
これもマンガ、あれもマンガ②
(これもマンガ、あれもマンガ①は「いいたい放題」欄に載せるつもりだったが、「最新情報」」に載ってしまったのだろうか)
私はサザエさんの単行本を全巻持っている。若き日に大学の生協に注文して買ったのだが、何十刊にもなる単行本を、客である私に引き渡すとき、生協職員のおやじが私に向かって「マンガ博士だね」などとつまらない口を聞いたのを、昨日のように覚えている。
さて、サザエさん。私はこのマンガが好きだ。面白いことはもちろんだが、作者が女性だけあって、実に細かい日常を切り取っているようであり、そのため作品がその時代の日記のように、出来事や背景を忠実に記録しているからだ。
作者の長谷川町子氏は、私が育った世田谷区の、隣町に住んでおられた。だからサザエさんに出てくる風景は、私の育った町の記録のようなもので、実に懐かしいし、今となっては生活史の貴重な資料でもあるはずだ。
東京とはいえ、昭和30年代の初めのころの世田谷は、まだ近代化の漣(さざなみ)さえ立ってなかったようで、農家すら点在する、むしろ田舎といったほう正しいくらいの郊外であった。
サザエさんが落とした千円札をヤギに食われる。そのヤギを毎日ものすごい目つきでにらんで通り過ぎるサザエさんを見て、ヤギの飼い主である年老いた農家の夫婦が言い合う。
「あの奥さん、人相が悪いのう」 「何でああ目つきが悪いかねぇ」
要するに、そのころまでは、世田谷あたりではヤギはごく普通の家畜であった。私の家の近くには、小規模ではあるものの、ヤギ牧場さえあって、そこの6年生くらいの女の子は、毎朝4合ビンに詰めたヤギ乳を、個人の家に配達して回っていた。牛乳配達ならぬ、ヤギ乳配達だ。
そのほかにも、養豚場や養鶏場はたくさんあったし、乗馬クラブはあったし、都市近郊型の酪農家さえいたものだった。思えば、私たちはいい時代に、いい町に育ったものである。
そうそう、サザエさんであった。
作者自身も気がついていなかったのではないか、と思われるのだが、このマンガをよく読んでみると、同じ宗教者でも、仏教の坊さんと、キリスト教の牧師さんとでは、描きかたに非常にはっきりとした「差」がついていて面白い。
作品に出てくる坊主はすべて、品のない目つきや口元をしていて、例外なく髭が濃い。やることもがさつで、酔っ払って醜態を見せたり、娑婆っ気がありすぎたりと、散々である。
引き替え、キリスト教徒の坊主は押しなべて品がよく、態度もこの上ないほど上品で、全体として福福しく描かれている。
よくこれを読んだ仏教界から文句が出ないものであるなぁ、と私などは思っていた。
おそらくキリスト教者である作者の潜在意識が具現した結果なのだろうが、少し前には松本清張の「黒い福音」が刊行されているはずである。
(「黒い福音」。若いスチュワーデスを性犯罪の末に殺したキリスト教会の神父が、事件後すぐに任地である日本を離れて、ヨーロッパの国に逃げ帰ってしまい、結果的に迷宮入りしてしまった(らしい)実際の事件を、清張先生が推理を交えて書き上げた小説。ベストセラー)
サザエさんの作者・長谷川町子先生は、これを読んでいなかったのだろうか。 それとも‥‥‥。
これもマンガ、あれもマンガ①
もうだいぶ前になるが、上映時にはかなりの反響を与えた「マトリックス」について一言。
映画の中で、主人公がまとっていた長い上着がある。いかにも動きにくそうであったが、かっこよくもあった。
あの上着の由来を皆さんはご存知か。
驚いたことに、あのロングコートはわが国の古いマンガ「男組(原作・雁屋哲、作画・池上遼一)」からの引用なのだ(絶対そうにちがいない)。
主人公である流全次郎に差し向けられた高校生の殺し屋が来ていた長い「ガクラン」がそれで、いかにも動きにくそうであったが、もちろんかっこよくもあった。
私は何も、マトリックスがマンガからぱくった、などといいたいわけではない。それどころか、よくもあんな昔のマンガを探してきて、埋もれかけていた「かっこよさ」の気がついたものだと、感心しているのである。それと同時に、日本のマンガの表現のレベルの高さに、改めて感じ入ったわけである。
私は古いマンガ読みであるから、たまたまそんなことに気づいただけであり、それを記憶に残しておくべきだと思ったまでである。
今後も、何か気がついたことがあったらば、この欄に書きたいと思っているが、やはり敵は私の「怠惰」であろう。私は非常に賢いので、自分でもよく分かっているのだ。
そうそう。名前が出たついでに言っておきたいことがある。
「男組」の原作者である雁屋哲氏が、氏のブログ
雁屋哲の美味しんぼ日記 http://kariyatetsu.com/nikki/330.php(「卵焼き 2008年5月30日」)で、こんな愚痴を述べておられる。
「私が食べている卵がまずくて困惑している。有機飼育で放し飼いの鶏の卵を買っているというのに、昔の味とはまったく違う」
と、このような大意である。
やはりな、と私は思った。氏の原作の大ヒットマンガ「美味しんぼ」に、たびたび、いわゆる「自然卵養鶏」が出てくるが、私はそのたびに「あれでおいしい卵が生産できるのだろうか」と疑問を持っていたからだ。
ニワトリを買ってきてエサを与えれば、誰でも卵を採ることはできるが、それでおいしい卵ができるとは限らない。
本当の意味でのよい飼育環境に加えて、栄養・病理・生理・生態などに関しても、正確な知見がなければ、おいしい卵など、できはしない。
そして、それがけっこうたいへんなのは、「つまんでご卵」のライバルとなる卵が(私の知る限りでは)存在しないことを見ても分かろうというものだ。
「美味しんぼ」にでてくる養鶏法は、どう見ても素人のものである。そのような人たちによって生産された「自然卵」は、今ではかなりの数が淘汰されている。価格の割りに、消費者を満足させる卵ではないからだ。雁屋氏の不満と、同じ不満を、消費者も感じたのである。
さて、そこで。どなたか、これを読んだ人で雁屋哲氏のお友達はいないか、御立会い。もしいらしゃったならば、どうか雁屋氏に「つまんでご卵」の存在をお教えして欲しいと思うのである。
いやぁ、この稿も長くなったなぁ。反省はしているんだけどな。今の若いもんは、ケータイのメールでもってすっかり短文に慣れているからなぁ。こんな長い文章、読んでくれないよなぁ。 ⇒ こんな欄に若いもんがくるわけないだろ、と自分で突っ込みました。
訪問者の皆様、お待たせしました!
さてはや、旧「掲示板」欄がアクセス不能に陥って幾星霜。長い間ほったらかしにしておきまして、まことに申し訳ありませんでした。
あまり長いこと動かないもので、私(社長・早瀬)が死んだかと思って、探りのメールをくれた人もいたほどです。
いくらパソコン道に暗いからといって、これは明らかに私の怠慢であります。このほどのHPの改修を機に(まだ完成はしていませんが)心を入れ替え、さまざまな情報を発信するつもりでおります。訪問者の皆様におかれましても、興味を引いた話題がありましたら、ぜひともコメントをいただきますようお願いいたします。
こんどのソフトは、写真を載せるのも簡単なようですし、ご期待をいただきたいものであります。
「泳ぐ豚」2回目の販売間ぢか!!
天草の山田さんが生産する、放し飼いによる「泳ぐ豚」の、2回目の販売が11月5日から始まります。
1回目の販売時には、あっという間に売切れてしまい、その後これを食べたお客さんからの予約が殺到しました。こんな反応を見せた商品は、私どもの店の9年間の歴史で初めてです。
予約分だけで、1回目の販売総量を上回ってしまい、どうしたらいいのだろう、と頭を抱えましたが、山田さんが1頭分を余分に出荷してくださるとのことで、ほっとしました。これで、お店のショウケースに並べることができることでしょう。
でも、こんな調子が続いたら、近いうちに商品が足りなくなるのは目に見えていますね。非常に心配です。良いものはそうたくさん生産できない、という法則は、やっぱり山田さんにも当てはまりますから。
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